「Fightin' Sanfrecce〜 サンフレ日記/05年4月」

4月29日

ボクが現場で観戦していないスキに3連勝で、順位も3位まで上げている(その間、パブリックビューイングには一度行ったけどね)。
で、昨日は久々にナマ観戦。サンフレが大阪でゲームをしてくれるのは年に2回だけ。ヴィッセルもあるから3回か(早くサンガもJ1に戻って来てね!)。サンフレにとってセレッソは相性がいい相手で、公式戦は7試合連続で勝っているそうだ。でも、2月に岡山であったPSMでは、全くいいところなく0-5で完敗しているから、昨夜はその仕返しをするはずだった。

なんか立ち上がりからか身体が重そうだし、ボールが落ち着かず「収まりどころがない」感じ。対してセレッソは左サイドの黒人選手(6)がいいし、右に展開する選手(9)もいい。それどころか、高い位置からのプレスが良く効いていて、サンフレにカタチを作らせてくれない。これは小林監督がかなり研究していたに違いないし、セレッソも好調なのだろう。
ただ、セレッソの攻撃が「ぬるい」というか「大雑把」なのに助けられる。それにサンフレが苦手にしているタテへのスピードがないのが助かった。もし、もう少し抜け目のない相手であれば、前半の早い時間に失点していたかもしれない。

この夜、目に付いたのがベッドの頑張り。カリスマ性があったサンパイオの後釜として昨シーズンの途中から加入し、最初の数試合こそチームにフィットしていなくて「大丈夫かな?」と心配していたけれど、今ではすっかりチームの中心でコントロールタワーになっている。
決して派手なプレーをするわけではなく、ちょこまかと動き回り、ボールをさばき、キープし、時には突破する。ガウボンとのコンビも凄くいい。
そんなに世間の評価が高いプレーヤーではないけれど、彼は「いい」です。

前半の半分が過ぎたあたりから、ようやく落ち着いてきた。相手のクリアをカットしした(のだと思う)公太が素早くセンタリング(表現が古いね)、それをファーにいたガウボンが「ぼよよ〜ん」って感じでアタマにあわせて“ゴ〜〜〜ル!!!”

ボクも長居駅前で買ったホカ弁(ノリ弁スペシャル)を喰っている場合ではない...。

が、そこからが長い道のりになってしまった。
後半は防戦一方で、時折前田俊介がトリッキーなドリブルで沸かしてくれるが、攻撃がワンパターンでしかも続かない。ほとんどの時間をセレッソにキープされる。しかも、セレッソの攻撃も落ち着かないもので、なんだか下手な高校生のゲームを見ているような気がした。

柳本が出ている。懐かしい名前。
彼がサンフレを離れて何年になるのだろう? 落ち着かないゲームを見ながらそんなことを考える。この夜出場していたサンフレの選手で、柳本と一緒にプレーしたことがあるのはGKの下田だけではないかな。月日の流れは残酷なものだ。こうして先発メンバーとしてJ1のピッチに立っていることは尊敬するけれど、かつての輝きはスピードは既になく、目立たない凡庸なサイドバックとなっていた。しかもほとんど前線に駆け上がることはなかった。

後半の半分を過ぎたあたりからは、セレッソの怒涛の攻撃が続き、サンフレは青息吐息。全くの防戦一方。ただ、セレッソの拙攻に助けられているという感じ。
サンフレはもう攻撃のカタチすら作れない。

何度か下田のファインセーブや、ポストやバーに助けられていたが...。
そして、とうとうロスタイム。
その直前に交代で入った池田のファウルでPKを献上。下田が止めてくれるかと念じたが、それも届かず、89分に同点に追いつかれた。

半分以上手にしていた勝点「3」がするすると逃げて行き、手元に残ったのは「1」だけ。
まぁ「負けなくて良かった」としよう。 追いつかれた時間帯が良くないだけに、今後に後を引きそうな...。そんな後味が悪いゲームだった。
しかし、ボクが現地観戦したのは今シーズン5試合目。ひとつも勝ってくれないのは淋しい...。

4月24日

昨日はちょっと所用でビッグアーチまでは行けなかった。遊びに行った帰りのクルマの中、NHKのラジオシュースでサンフレの勝利が伝えられる。運転しながらガッツポーズ。
去年はどうも勝ちきれないゲームが多かった。先制しても追いつかれると、そこからもう一度突き放すのは難しかった。それなのに、この日は、追いつかれてからすぐそのままのプレーで勝ち越し点を入れている。そんな勝負強さが付いてきたのかな。たかだか三連勝したぐらいで、もう舞い上がってしまっている。 結局、映像では見ることが出来なかったけど、勝つのは気持ちいい!

しかしなぁ、ボクがスタジアムに行っていないときにばっかり勝つのは勘弁して欲しいな。
サンフレは連勝中だと言うのに、昨日のビッグアーチは9,000人弱。これはちょっと淋しいのとちゃう?

昨年のように引き分けると、勝点は1しか入らないけれど、当たり前だけど勝つと「3」。三連勝で「9」だ。
去年も「ここで勝てば上位進出だ!」というゲームで勝てずに(負けはしないんだけど)、低位で低迷していた。それが、勝てると違うねぇ。嬉しくなってきた。

前回、ちょっと書き忘れたけれど、今期の新戦力で、一番忘れてはいけないのは、リカルドと交代するように入ってきたジニーニョ。彼は効いている。むちゃくちゃええ選手。
実際、サッカーマガジンの評価でも凄く高い。何がイイって、落ち着いて安定したプレーがいい。安心して見ていられる。彼がいるので、公太も駒野も安心して前に行けるよね。
もう一人、今年いいのが茂木。彼はよく頑張っている。目の色が違う(実際には見てないけど)。FW陣が調子良くて、誰を使うのか悩むなんて、そんな贅沢なことをサンフレが出来るなんて夢のようです。

昨日を終えて、暫定3位。今日の結果を加味しても3位か4位。これも夢のよう!
今週は何故か木曜のナイターで長居。職場にレプリカを持参して、仕事帰りに地下鉄乗って駆けつけるぞ! 相手は何故か調子を上げてきたセレッソ。昨年はカモにしていたけど、岡山でのPSMではこてんぱんにやられちゃった相手。
でも、今の調子なら大丈夫。ここも勝手しっかり貯金しておきたいですね。いやいや、ボクがこんなことを言ってはいけない。フンドシを締めなおして、しっかり勝ってください!

4月17日

3月は日本平でのJリーグ開幕戦に駆けつけ、第二節ビッグアーチでのホーム開幕ゲームにも足を運んだ。続いてナビスコカップの緒戦も万博へ応援しに行く。
三週連続して好ゲームを展開するものの、どうもまどろっこしい。決めるべきポイントで決められず、ずるずると勝てない試合が続いていた。
エスパルス戦は不幸な失点でがっくりしてもおかしくなかったが、途中出場の茂木が良く決めてくれた。FC東京戦では相手の石川直に翻弄されながらも耐え抜きドロー。カップ戦のガンバとの対戦はスコア上は完敗だけど、内容は悪くなかった。大木が2点決めて、勝ったと思ったんだけど...。
その後、ナビスコ杯は連敗して、リーグ戦に戻るとグランパスとまた引き分け、TV中継があったホームのアントラーズ戦はいいプレスを効かせている間に点が取れずに、ある意味“完敗”。
これでスタートダッシュには失敗だ。方向は間違っていないのはわかっているけれど、結果が出ないとね。公式戦を6試合戦って、3敗3分で勝てない。実際にピッチで戦う選手もそうだろうけれど、サポートするこちらのモチベーションも一気にトーンダウンしてしまう。
家のTVの前でうなだれて「今年もか...」と思う(きっとボクだけではなかったハズ...)。

この水曜にもリーグ戦の第五節があり、家に帰ってくると、なんと苦手の味スタにも関わらず、ナビスコカップ戦で押しながらホームで負けてしまったヴェルディに快勝しているではないか。
残念。水曜のこんなに注目度の低いゲームで勝つなんて...。
前田が先発出場して大活躍したみたい。ガウボンがゴールを決めたのも嬉しい!

で、アントラーズ戦で情けない負け方をして、ヴィッセル戦は観に行かないことに決めていた。
すると、ふと見た新聞に、ヴィッセルさんの好意でJR神戸駅前広場(?)でパブリックビューイングをして下さるそうだ。ビッグアーチに行けないボクのために!

ヴィッセル・サポには申し訳ないけれど、ヴィッセルの攻撃は精度が低くて、見ていて「怖さ」はちっとも感じなかった。点を取られる気がしなかった。
「これなら、先に点を取って、2点あれば勝てる」リラックスして見ていられる。
しかし、サンフレの悪い癖は相手のレベルに合わせてしまうこと。競合相手にはそれなりのゲームをするんだけど、弱いクラブとの対戦では一気にふにゃふにゃになってしまう。今日もそれだけが心配。

押し込みながらもゴールが遠い。ジリジリしながら時間が経過していく。
それでも、前のプレスが良く効いて、攻守の切り替えがむちゃくちゃ速い。それに、ヴィッセルの引いてしまっている最終ラインの前にぽっかりスペースが開いている。
不用意なファウルを得て、いい位置でのFK。それが、駒野が蹴るのか俊介が蹴るのか...、と思っていたら俊介が蹴って、カズがこそっとあわせてコースを変える。そのままゴール。
一瞬の出来事だった。
恐いのは播戸のトリッキーなドリブルと三浦淳だけ。それも散発でつながらないから助かる。
ハーフラインあたりでボールを奪い、ガウボンへ。そこからベッドへ縦に出しGKを引っ張り出してキープ。普通はここで潰れてしまうんだけど、ベッドが落ち着いて後ろから走りこんできた大木へ。まるでシュート練習を見ているような感じ。フリーの大木がサイドキックで落ち着いて決めた。

本当は、もう2点ほど欲しかった。でも、勝つことが大事。
後半も押しながら点は取れず、ただ、取られもせず。
勝つのは気持ちいいものです。はい。
これからもどんどんパブリックビューイングしてくれないかな、在阪のクラブさん。

今期サンフレに新加入して、戦力になっているのは、茂原(ボクはモバラと読むのだと思い込んでいた)、ガウボン。特に茂原の動きにボクは感謝している。彼の献身的で黒子に徹した汗かき役はいい感じ。かつての森保を連想してしまう。
池田はまずまずだけど、小村にポジションを奪われてしまった。佐藤寿人はボクが見る限り、身体がちょっと華奢で体力が付いて来ないのかなという印象を受ける。FWも競争が激しいから、このままではちょっと苦しいかな。

来週はまたしてもホームのビッグアーチでフロンターレ戦。行こうかな、どうしようかな...。

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