「Fightin' Sanfrecce〜 サンフレ日記/04年8月」

8月26日

日本のサッカー界にとっては、忙しい8月だった。アジアカップを闘い、アルゼンチン代表とAマッチ、さらにアテネ五輪の本番。そして、すっかり影が薄くなったけれど、最後の2ndステージ開幕。
その開幕戦、我等がサンフレはジェフとアウェイ。
サンフレも訳がわからないクラブだけど、ジェフはさらにその上を行く。強いのか弱いのか...。傍から観ていると、ほんとに不思議なクラブ。ただ確かなことは、人気がなく、スタジアムにお客さんが集まらないこと。他のスタジアムが1万人以上入っていても、ここは5、6千人ということが多い。ボクもいろんな場所へ行ったけど、ここ市原臨海は縁がなくて行っていない。
それはともかく、開幕戦は負けてしまった。ボクはその結果を新聞で知っただけ。詳細は知らない。新加入の盛田が怪我をしたらしい。
気になったのは、覇気をあまり感じられなかったことか。

で、迎えた第二戦。ホーム、ビッグアーチでのセレッソ戦。諸事情を鑑み、現地観戦に踏み切った。プライベートで広島へ行くのに新幹線を使うのはごっつい久し振り。
「入りはどんなかな?」と心配していた。折からオリンピックが異常な盛り上がりを見せている。ゲーム開始直後にビッグアーチに滑り込む。
「おゝ、入っているやんか!」
さすがに、立錐の余地がないってことはないけれど、心配は杞憂だった。

このゲーム、結論を言うと「ベットはトップ下でこそ生きる」その一言。
元気や茂木が特に悪いわけではなかった。ただ、フィットしていなかったのも事実。だからこそ、後半吉田が入り、公太が上がり、ようやくボールの収まりどころにカズ。形としては落ち着いた。
後半開始時で、二名交替するのは賭けだけど、小野監督が敢えてカードを切ったのには意図があり、選手たちがその意図に応える結果を出せた。
前半は本当に元気がなくて、先取点を許した時点で「ヤバいかも」と危惧していた。それが、後半になって意図のある攻撃が見え始めた。同点に追いついたFKも、いい形になりかけてのものだった(詳しくは憶えてないけど)。

大木と高萩のゴールだったのも嬉しい。

対してセレッソ。「予感」がある。ある意味、早い時期に当たって良かったかも。負け癖が付いていた1stとは、一味も二味も違う。開幕戦の打ち合いを制してFC東京に勝ったのも頷ける。
この晩のゲームでの西澤の怪我の具合は気になるけどね(大丈夫かな?)。

サンフレはこの勝利に酔ってもいられない。
チアゴは今後更に三ヵ月の戦線離脱(もう、今期中には復帰できない?)だし、駒野はアテネで鎖骨骨折(しかも、消化ゲームで)。踏んだり蹴ったり。
元気、茂木、田中、前田など誰でもいいからブレークして! 若手にとってはまたとないチャンス!

次節にはコージが帰ってくる。
幸い、順位は6位なので、悲観する内容でもない。相手は、お尻に火が付きかかっているレイソル。確実に勝点3を稼いでおきたい!

※ゲーム終了後は「あれも書こう、これも書こう」と思っていたのに、すっかり忘れているとは、ほんと情けないですね。

8月02日

飲んだビールを全て寝汗で流しているうちに七月が終わってしまった。いや、本当に暑かったですね。
J1は1stステージが終り、ナビスコカップの予選も終り短い中休みに入っている。
我がサンフレはJ1復帰のこのシーズンを可もなく不可もなく乗り切り、2ndステージへ向け英気を養っているわけだ。ただ、これまでの結果には決して満足はしていない。もっと出来たはずだし、少なくとも上位クラブと差は小さくなっていてもおかしくなかった。それはボクが感じているだけではなく、クラブも、小野監督も、選手たちも思っているはず。そして手応えも感じているはず。

7月31日はサンフレのトップチームが大阪まで来て、ガンバのグランドで練習試合を行った。
事前に瀬戸先生の「Sanfrecce Diary」でこのゲームの情報を仕入れていたので、台風接近中の天候を押して出掛けて行きました。途中、広島ナンバーの乗用車と何台か出会い「このクルマも万博へ行くのかな?」

何とも見にくい練習場。でも、考えてみたらこんな角度からゲームを見るのは凄く久し振り。いつの間にかサッカーは見るもので、プレーするものではなくなったしな。選手と同じ視線でほぼピッチサイドから見学するのも悪くはないかもしれない。
ちなみに、今まで行った練習場で最も見学に適しているのは南津守にあるセレッソ。ここには見学用のスタンドがあります(ゴール裏になるけどね)。

30分×3本変則形式。
一本目、サンフレもガンバもほぼフルメンバー。形は悪くない。ただ、シュートを打たない、当然ゴールは生まれない。そんなジレンマに陥っている。
公太と吉田のコンビはなかなかいい。この二人のホットラインからチャンスは生まれる。カズは先週に引き続きボールの収まりが悪い(良くないのではなく、明らかに悪い)。カズとベッドのボランチはどうなんだろう?
先週唯一気を吐いていた高柳一生。今日もいい!
押して押して点を取れないうちに、フェルナンジーニョにFKを直接入れられてしまった。はぁ。

二本目。ガンバはちょっとメンバーを落とし、サンフレは4バックにする。相変わらずどうも収まりが悪い。松並にゴールを許し0-2。

三本目。今度は随分前掛りの布陣。リカルドと吉弘の二人がお尻にいて、外池、イハンジェが引き気味。ベッドとカズがトップ下という布陣。案外、外池がいい。彼が入ってから形が出来てきた。
公太のサイドから何度も形を作り、田中が待望のゴール。すぐに盛田も決めてイイ感じ。更に松並に決められたけれど、最後にもう一度出てきた木村が決めて、もう一点取りに行きながらタイムアップ。
ガンバが若手主体とは言え、イイ形で三本目を終えたのは収穫だし。何より3ゴール生まれたのが良かった(嬉しかった?)。

もちろん、練習試合とは言え、勝つにこしたことはないけれど、0-2から追いついたことは素直に評価したい。
この日の収穫は、外池が意外と存在感があることと、公太が調子を上げていること、そして高柳がトップと伍して闘えるプレーヤーであることを再確認できたことかな。
課題は、カズとベッドのコンビネーションをもう少し練る必要があることかな。ベッドは前週見せていた、アクセントになるような「意外なパス」がこの日はほとんど供給できていなかった。あのちょっと変わったパスコースこそが彼の持ち味だと思っていたんだけどなぁ...。

来週、尾道へは行かないので、もし行くとしても次回は9/18のマリノス戦かなぁ。遥か彼方やな。

2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月


「2004年試合日程・結果」へ

「Fightin' Sanfrecce INDEX」へ