M/エム

これは、夢かうつつか...



  

猟奇的なお話し。 しかし、お話しそのものがやや薄いかなぁ...。

小説家のミヌ(カンドンウォン)は行き詰っている。何時も誰かに見張られているような視線を感じ、筆も進まないばかりか、婚約している彼女(コンヒョジン)のことも...。
ある晩、ふと迷い込んだ路地裏のバー「ルパン」。そのドアを開けると、そこにいたのはミミ(イヨニ)。ミミは、ミヌがもう記憶の向こう側に押し込んでいた初恋の相手。そしてミミこそが、いつもミヌが感じている視線の主だった...。

何が現実で、何が夢の中で、何がミヌの心の中の幻想なのか?
その境目をボクはミヌと一緒に漂う。そして、その漂った先は?

難解なのはもちろんだけど、考えてみたら、このお話しは一緒に漂って、映画が終わってはっと目覚める。それが正解なんでしょう、きっと。
「私の恋」に出ていたかわいいイヨニ。ひどく印象に残る。この人、これからどんな成長を見せてくれるのか、凄く楽しみ。
「ハピネス」で久しぶりに顔を見て、成長したなと思わせてくれたコンヒョジンも、いいですね。
しかし、一度でいいからボクもカンドンウォンのような部屋で暮らしてみたいな(ずいぶん、金策には苦労していたみたいだけど...)。

おしまい。