インビジブル・ターゲット

楽しめる香港映画です



  

どうして香港の映画が好きなのかな?
もちろん、香港へ何度も遊びに行って、知っている場所や建物が出てくることもある。でも、そんなことは大きな理由ではなく、本当はそのスピード感や観客を楽しませてくれる工夫が感じられるなどが大きいのかもしれない。
そういう意味では、あまりヒットはしなかったけど、この「インビジブル・ターゲット」、ニコラス・ツェー、ショーン・ユーそしてジェイシー・チャン(ジャッキー・チェンの息子さんだそうです)らの大活躍、しかもスピーディーに二転三転四転五転するストーリーと云い、まさに楽しませてくれる映画だったなぁ。

とにかく、アクションが凄い!
トラムの屋根に飛び乗ったり、クルマの屋根にしがみついたり、硝子を割りまくったり、そんなに高くないけどビルの屋上から飛び降りたり、オイルの海に火が付いてそのなかでのた打ち回ったり、まぁほんま「そこまでやるか〜?」と思うけど、まぁこれもサービス精神なんでしょうね。
そうなると、やっぱり家でモニターで観るのではなく、映画館で大きなスクリーンに大音響が似合う。
三人の警察官が三人三様の悩みや恨み(?)を抱え活躍する。その動機もそれぞれだけど、まぁ、理屈抜きにお楽しみいただけるのではないでしょうか?

そういえば、前回香港へお邪魔したとき、早朝のこと、中環のビルの前。TVか映画かはわからなかったけど撮影してました。しばらく眺めていたけど、準備に手間取っていたのかなかなか始まらないし、凄いスターがいるようにも見えなかったので、早々に後にしたんだけど、もう少し粘っていたら良かったかな?
映画になってしまうと、ほんのワンカットだったり、何気ないカットかもしれないけど、ワンカットワンカットに怖ろしいほど手間と時間とエネルギーが費やされていることを改めて知りました。
そう思うと、部屋中の硝子装飾を破壊しまくるアクションなんて、ほんとやり直しもきかないし大変なんだろうなぁ...。

深く考えて、感動するとかそんな作品ではありませんが、ご覧になっても損はない作品だと思いますょ!

おしまい。