美しすぎて...

なんだか納得行かない!



  

ちょっと衝撃的なお話し。
こんなことは本当にあるかもしれないし、そこまで男もバカじゃないような気もするけど、まぁほんまにあっても驚きはしない。
原作はキムギドクだそうで、そう聞くと「やっぱりな」とも思ってしまう。それでも、監督はキムギドク自身ではなく、なんか力強さを感じなかったのはボクだけかな。

こんなおっちゃんだけど、やっぱり美しかったりかわいいかったりする女性には、ついつい見とれてやさしくしてしまうことがあるのは本当のことで、ほんまにそんな方は得だな。
でも、そんなことばかりではない。ワケがわからないままにストーカーの被害に遭い、強姦されてしまうというリスクも背中合わせなのだ(こんな書き方をするとミもフタもないんだけど...)。

描かれているお話しは、興味深い設定なんだけど、観終わって感じたのは「肩が凝って疲れてしまった」ということだった。描き方に深さが無く、ボクはべっぴんさんのウニョンに同化できなかったは当然としても、警官なのにほとんどストーカー同然のウンチョルも全く理解できなかった。このお話しがどうなるのか、ドキドキすることも無く、なんだか気味が悪い思いで一杯だったのはどうしてだろう?

ミステリー仕立てにするか、もう少しウニョンかウンチョルの側に立って進行するのか、そんな工夫があれば良かったかな。少し平板すぎたのがこの映画の「面白く無さ」の原因だと思う。
もう一つ、ウニョンを演じるチャスヨン嬢は「永遠の魂」のミステリアスな女子高校生の時のほうが遥かに魅力的に写った。その辺りにも、もう少し改善の余地があったように思うんだけど...。

反社会的という意味では「悪い男」と共通する部分はあるのだけれど、この「美しすぎて」には、そこまでのインパクトはありません、残念ながら...。

あんにょん