俺たちの明日 |
青春には結論はない |
KAFS(韓国アート・フィルム・ショーケース)という企画の2008年版。会場は渋谷のイメージフォーラム。企画上映だけど、普段の上映とまぁ変りないです。イメージフォーラムは何度かお邪魔したことがあるスクリーンですが、いつも一風変った作品が上映されていて、大衆的ではないと云うか、オピニオンがあると表現しましょうか、味がある映画館です。
今回は「俺たちの明日」。 一人の青年が没落していく。泥沼にはまり込んで行くさまを描いている。その視線はいやらしくもなく、若者に迎合するわけでもなく、かといって大人が見下す視線でもない。若者特有の勢いだとか憧れだとか短慮だとかそんなものを淡々と描き、彼らなりに見てしまう大人の世界を暴いているのかもしれない。そうそう、大人の世界だって、実は底が極めて浅く、実際はカネが全てなのだ。
学校を出て就職するわけでもなく、駐車場で洗車のアルバイトをしてその日を暮らしている。そんな彼の元に、嫁さんに逃げられた兄が子供を連れてきてその面倒を押し付けていく。どういう関係かはわからないが、兄弟のような存在であるギス(この人は西島秀俊みたい)と仲が良い。
青春には結論とかはないんだよね。 おしまい。 |