ラジオ・デイズ/Radio Days

ラジオが持つノスタルジー



  

前日、大韓劇場の窓口に「Radio Daysの舞台挨拶を行います」との貼り紙。その他にも旧正月を前にして大作が封切りされている、ほんとうにいい時期に来たものです。当日になってチケット売場でたずねても、まだありますとのことだったので、急遽購入して舞台挨拶がある回で拝見することに決めました。

リュスンボムはまずまず好きな俳優さん。ボクが直前にお会いしたのは、DVDで拝見した「出会いの広場/Underground Rendezvous」。この作品ではかわいそうで哀れな先生役だったけど、今回はどうでしょう?
彼以外には「グエムル」のコアソンも出ていますね。

お話しそのものは、失礼な表現だけどたいしたことなくて、軽く観てさらっと笑うお話しなのかもしれません。
第二次大戦の前夜。つまり、半島が日本の支配下にあった頃。ラジオ局では、ハングルでのラジオドラマが放送されるまでをコメディタッチで描いている。
当時はマスメディアは規制を受けていて、ハングルで放送される時間は限定されていたし、もちろん検閲も。でも、ドラマでもあらかじめ録音されたものを放送するのではなく、なんと言っても実際はナマでオンエアされている。そこに、ハプニングがあり、ドラマがあるんですね...。

冒頭のシーンが、朝一番の時報代わりにニワトリに時の声を上げさせようと、マイクの前に鳥かごを持って来て、今か今かと待っているシーンには笑ってしまうと同時に、一気にこの映画の世界に引きずり込まれますね。
いろいろなエピソードが上手く織り込まれていてあきません。でも、残念なのが、語学力の関係で、実際に語られているのであろうラジオドラマの内容が全く理解できない。これでは、ボクにとってはこの映画の面白さ半減なのも仕方ないですね。やっぱりもう少しは勉強が必要です。ラジオドラマだから、映し出される声優さんたちの格好や表情とはまったく別の世界が音のドラマとして演じられているわけで、そのギャップが面白さなのに...、もったいない!

ラジオが持つ(持っていた?)メディアとしての力を少し思い出させてくれる作品ですね。
上映前に舞台挨拶があり、何故かボクの手許にはオジョンセというお兄ちゃんのサイン入り貯金箱があります。この方、ブレイクしてくれないかなぁ...。
日本での公開は、上映会レベルではチャンスもありそうです。ボクも字幕付きでもう一度拝見したい作品です。

あんにょん!