「ヒロイック・デュオ/英雄捜査線」

31/Jul./2004

  

また来ました動物園前シネフェスタ。
今回拝見したのは「ヒロイック・デュオ/英雄捜査線」原題「雙雄」2003年の香港映画。

香港映画は久しぶり。
最近は立て続けに公開される韓国映画に押されて、すっかり影が薄くなっている。このままでは「日本での公開作品が無くなってしまうんじゃないか?」と少々不安だなぁ。
主演はイーキン・チェンとレオン・ライ。
他にもフランシス・ンやカリーナ・ラム、それにボクが中国一美しいと思っているシュー・ジンレイまで出演している。なんとも豪華なキャスト。

イーキンが刑事の役。
警察署内で、資料保管庫が放火される事件が起こる。容疑者はなんと内部の人間、しかし彼は全くその事を憶えてないという。そして突如自殺してしまった。

「この事件には催眠術が絡んでる!」と、半ば強引な展開でイーキンは捜査に乗り出す。そこで目をつけられたのが、現在服役中であるレオン・ライ。彼は殺人犯ながら、もと心理学の権威者であり...と、どこかで聞いたことのある展開なのだ。

そうしてイーキンはライを連れ回して事件解決に奔走するのだが、なんだかヌルイんだなぁ。
だいたい相手と目を合わしただけで催眠術にかけて操るなんて話しが無茶過ぎる。駆け引きも何もあったもんじゃ無い、成り行きで話しはどんどん進んでしまう。
これじゃイーキン・チェンやレオン・ライというキャストでなければ、とても観られる映画じゃない!
フランシス・ンは相変わらずの悪役っぷりだけどね。カリーナ・ラムはちっとも刑事には見えないし、ムリがあるな。シュージン・レイ、変わらず美しいけどオマケ程度の出演で残念。

最後までイーキンの疑いは晴れてないような気もするけど、証人ももういないし、それでもハッピーエンド...?
ま、香港映画らしく細部はチョットいい加減だけど、久々の香港映画で僕は満足でした。

次回はタイの話題作「マッハ!」をご報告します。