「エル・コロナド/秘境の神殿」

03/Jul./2004

  

久々にやってきたのは天六ユウラク座。
この日、観客は僕を入れて四人でしたが、僕以外の三人はどうも寝にきた客のようだ。
相変わらず人は少ないし(映画を観る客は来ない?)、上映時間はいつも遅れるし(どうやら書いてある予定時間の5分後に開始されるらしい)、幕が開ききる前からもう映像が写し出される、おまけに地下鉄の音が響く。ユウラクザは、なんちゅー映画館やとお思いでしょうが、でもいつまでもあってほしい劇場やね。

ここで観たのは「エル・コロナド/秘境の神殿」、2003年ドイツ・アメリカの映画。
ここでいう“コロナド”というのは、どうやら架空の国名。モデルは中南米あたりでしょうか、その名の由来は、この辺りを探検した冒険家から来ているとかなんとか...、どっかで読んだような気がします。

さて、サブタイトルが“秘境の神殿”とあるから、女性版インディ・ジョーンズみたいなお話しだろうかと期待していた(女性が主人公らしいからね)。
映画が始まってみれば「ありゃりゃ?」
秘境の奥地へ冒険するお話しではなく、革命を起こして独裁者を倒す政治的なお話しではないか!
革命軍の秘密基地がなんと密林の奥深く、秘境の神殿の中にあるのだ。

主人公の女性が、行方不明の婚約者を探して秘境へ入る、前半部分はまだ謎めいてて興味を持てる展開だった。ところが、後半はそれこそ銃を手にとって政府軍と戦う。「いったいどこにこれだけの兵器があったんだ?」と唸ってしまうほど、戦闘ヘリや戦車がズラリと並ぶ。
首都を占拠してヤァヤァと民衆が蜂起して革命は成功、ハッピーエンド。革命ってそんなにアッサリ成功するもんだったのか...。

ちなみに独裁者ラモス大統領を演じるのはジョン・リス・デイヴィス。「ロード・オブ・ザ・リング」のギムリ役でお馴染みの髭もじゃのおっさん。この人、実は体はごっつい人なんやね。全然知らなかったけど「インディ・ジョーンズ」シリーズでインディのエジプトの友人サラ役もこの人やったらしい。

タイトルにつられて来て観てみたけれど、チョットばかし不完全燃焼かな。お暇があればどうぞ。

次回は「ドーン・オブ・ザ・デッド」をご報告します。