「ブラックマスク2」

01/Dec./2003

  

今回は天六ユウラク座で観て参りました。「ブラックマスク2」(原題:黒侠2、2000年香港)。
ジェット・リー主演の前作「ブラックマスク」の続編ですね。
監督はツイ・ハーク、アクション監督に「マトリックス」シリーズのアクションを手がけたユエン・ウーピンというなかなか力の入ったスタッフですね。今回の主演はアンディ・オンという若手の俳優に代わっておりますが、この人かなりアクションもこなすようですね。

“ブラックマスク”とは?
世界を征服しようとする闇の組織によって人為的に造られた超人。彼は組織を逃げ出しすが、そのために追われる身となった。どうやら前作は、次々と襲ってくる刺客をことごとく返り討ちにしたお話しらしい。

今回も組織から新たな刺客が送られてくる。冒頭のカタコトの日本語の会話にはあきれたが、ストーリーは、どこかアメリカっぽい都市を舞台にして進んでいく。
そうこうするうちに、ブラックマスクが逃げ出した組織ではない、また別の組織が絡んでくる。この新たな組織は遺伝子操作とかで人間に動物のDNAを加えて、化物のような怪人を造りだし世界征服を目論んでいると言う。
トカゲ男や狼男、蛇男やカメレオン女などの怪人が次々に登場してブラックマスクに襲いかかる!

もはや、仮面ライダーとかスパイダーマンとか、そんなヒーローもののノリに近い戦いが繰り広げられる。アメコミを意識した商業ベースに乗って造られたからこうなってしまったのかなぁ?
流石にユエン・ウーピンが手がけているだけあって、マトリックスとまではいかないまでも、アクションはなかなか見せてくれる。しかし、他にはこれと言って見せ場もなく、この上なく眠たい。
着ぐるみやCGで造られた化物より、香港映画ならではのもっと人間の肉体が炸裂しあうアクションを観たかったんだけどなぁ。

この勢いではまだまだ続編が造られそうな感じ。でもまた観てしまうんだろうな。

次回は「巌流島/GANRYUJIMA」をご報告します。