「デアデビル」

19/May/2003

  

今回は実にひさびさ梅田ブルク7。「デアデビル」を観ました。まだやってたのですね。
おなじみのアメコミヒーローの映画です。今回の映画化でそんなのもいたのかと始めて知ったくらいですから、マーブルコミックでもけっこうマイナーな方らしい。
今回のこのヒーロー、盲目の超人ということらしい。研ぎ澄まされた聴覚によって“音”ですべてを感知するということだ。何ゆえそうなったかというと、少年の頃に事故によって視力を失った時、他の感覚が発達したらしい。超人といってもそれ以外は普通の人間なんだけどね。

昼間は普通の弁護士、夜になると超人スーツに身を包んで暴れまわる。何の為に暴れるかって言うと、昼間に裁判で負けた腹いせのようだ。一応本人は、法では裁ききれない“悪”を俺が裁くーッ!みたいに自分は正義のヒーローだと思ってるんだけど、その活動範囲は自分の住んでる街だけのよう。
おまけに街中で出会った女性を“匂い”で判断し、気に入ったらストーカーのようにつきまとう危ない奴。なんだかよくわからず、イマイチパッとしないヒーローをベン・アフレックが演じています。

お話もよくわからない。
何がしていたのかわからない悪の親玉・キングピン。彼の雇われ殺し屋ブルズ・アイはコリン・ファレルが演じている。ブルズ・アイのキャラクタはネジが一本飛んだ面白い役だが、これは全体的に皆暗い性格で陰気臭くなるストーリの裏返しだな(コリン・ファレルは今度また主演映画があるので楽しみです)。
ヒロインも剣を取って戦うのは面白い。でもそのヒロインに刺されて身動きとれず、その為後でヒロインを見殺しにしてはいかんやろデアデビル!

デアデビルって感覚だけは超人的で、後は普通の人間だと思っていたのに、この映画はデアデビルだけではなく、皆ワイヤーアクションでビュンビュン飛び跳ねる。どう考えてもおかしい。マトリックスじゃあるまいし、もうちょっと違和感を無くして欲しかった。

何だか納得いかないことばかり。アメリカではやっぱりこれがうけるのだろうか(たしかにカンフーアクションも、コマゴマ戦うより、一発でビューンとふっとばした方がうけるらしい)?
結局、何もいいこと無かったんだけど、唯一(!)この映画は寝てしまわなかった。夜のラストの回にもかかわらず。だから去年観た「スパイダーマン」より良かった(のだろうか?)。ただそれだけ...。

アメコミヒーローものでは続いて「ハルク」が夏に公開されます。