「イグジット」

02/Jul./2002

  

近頃めっきり蒸し暑くなってまいりまして、うっとおしい毎日でございます。でもビールは美味い季節になってきたでしょうか。この日も仕事を終えて酒を飲んでいましたが、ふと衝動に駆られて向った先は天六ユウラク座。

ここで上映していたのは「イグジット」2000年のフランス映画です。
最初この映画の広告を観たとき、あのリュックベッソンの監督かと思いましたが、実際彼はプロデュースだったと知りました。監督はオリヴィエ・メガトンと言うまた別の人で、本作のラッシュを観たベッソンがこの監督の才能に注目し、プロデュースに乗り出したという経緯らしいです。

さて映画の方ですが、内容としてはサイコ・スリラーとかいうジャンルみたい。
主人公のスタンは5年間、精神病院に拘束されていた。というのも彼は、5年前に起こった連続猟奇殺人事件の容疑者として捕らえられたが、証拠不十分の為やむなく精神異常者として拘束されていたのだ。彼はこの病院での主治医であった精神科医オルベックの尽力もあり、この度釈放された。しかし彼の釈放後まもなく、再び世間に連続猟奇殺人事件が発生し始めた。

スタンには5年前と同じく自分にはまったく身に覚えが無い。だが彼の脳裏には、常に呼びかける男の幻覚が現れる。
自分は犯人なのか、幻惑と狂気に駆られるスタンは、自分の部屋に録音機やカメラをセットしたり、猟奇殺人のスナップ写真を集めたりと異常な行動を続ける。
スタンは釈放後も、オルベックの元へ呼び出されては精神治療を受けていた。オルベックはスタンが犯人では無いと、精神面で彼を助けようと励まし続ける。

果たして自分は犯人なのか?それとも真実は...。

僕はサイコ的なサスペンスってちょっと苦手で、この映画も最初はとっつきにくく頭をつかいました。
しかしラストに真実が明らかにされる時は、映画のイメージがガラッと変わり結末も割と単純だったので、頭がサッパリしたような感じで終われましたね。これなら観れると思います。
まあちょっとマニアックな映画なのでオススメはしませんが、リュックベッソン好きなら観てもいいんじゃないでしょうか。主演のスタン役の役者はパトリック・フォンタナと言って、ベッソン監督の「グランブルー」や「ニキータ」にも出てたみたいです。僕は全然知りませんけどね。

天六って、他では上映していないマニアックな映画をやってますね。2本立てだけど、2本とも観る事なんてほとんど無いしもうちょっと安けりゃいいのにな、1,600円は高いと感じます。来週には、「惨劇の週末」「ケイブマン」というまたよくわからんような映画が始まるようです。

時間とお金があったらまた行ってみます。
それでは今日はこれで、サイナラ