覆面ダロ〜演歌の花道〜/Highway Star

チャテヒョンのお気軽映画



  

実は、これもだいぶ前にソウルでDVDを買っていた。
チャテヒョンって、決して二枚目ではないけど、かっこよくて憎めない。ボクが好きな俳優さんの一人です。もちろん、最初の出合いは「猟奇的な彼女」。その後も「永遠の片思い」「サッド・ムービー」「僕の、世界の中心は、君だ」など続けていいお話しにいい人の役で出演していて、ボクの中での好感度は上がるばかり。もっとも「君に捧げる初恋」や「ハッピー・エロ・クリスマス」というもう一つの作品にも主演しているけどね...。
今回の「覆面ダロ」は、日本の作品「シャ乱Qの演歌の花道」のリメイクだそうだけど、ボクは元作は未見(チャンスがあれば是非観てみたい)。前評判もまずまずだったので楽しみにしていた。でも、なかなか封を切る機会がなくて、そうこうするうちに韓流シネフェスタでの上映が決まったのであわててパソコンにセットしました...。

しかし、バカと言うか、何と言うか。ばかばかしいお話しが展開される。
そして、アホらしいと思いながらもホロっとさせられれば、お話しとしてそれでOKなんだけど、実はそうでもなくて、なんだか盛り上がりに欠けるまま終わってしまったのが、ちびっと残念だったか。
その理由は大きく二点あると思う。まず大事なのが、ダロの彼女であるソヨン(イソヨン)とダロとの気持ちが丁寧に描かれておらず、ステレオタイプの進展なので、こっちとしては感情移入しにくいし、驚きがない。もう一つは、ダロの田舎でのバンド仲間の描写が極めて軽薄なことではないかな。このメンバーを振り切ってソウルへ出て行くわけだし、その後についてもなんだかな、盛り上がらないのがもったいない!

かと言って、面白くないのではなく、アイデアも悪くはない。
見どころは、チャテヒョンだけではなく、マドンナ役のイソヨンはどこかで見かけたなと思ったら「まぶしい一日」の中の一つのエピソード「空港男女」で空港の売店の職員だった女の子できょろっとクリクリっとした目印象的です。事務所の社長イムチェムは何度も顔を見た人(なんだかレスラーのような体つきだけど)。マネージャーのチョンソギョンは「私たちの生涯最高の瞬間」でもマネージャー役でした。ライバル役のイビョンジュンは、いかにもこんな人いそうな感じでいいです。

是非にとは申せませんが、チャンスがあれば気楽に笑い飛ばしてご覧になるのもいいかもしれませんね。もっとも、ボクは字幕がない状態でDVDで拝見しただけなので、日本語字幕付きでスクリーン観れば全然違うのかもしれません。
そうこうしているうちに、シンヒョンジュンの「素足のギボン」も今日から大阪でも公開がスタート。もちろんこれもDVDを持っているのに、封も切らないまま積んである。もったいないことしたなぁ...。この他にもまだ何本もあるから、頑張って見ないとね...。

あんにょん!