下流人生〜愛こそすべて〜 |
チョスンウは熱演だけど... |
「マラソン」で韓国の映画賞を総なめ(?)したチョスンウの主演作。
前回も思ったことだけど、このお話しを楽しもうと思うと、韓国の近現代史に通じていなければ苦しい。すなわち、1950年代以降のソウルの日の当らないアンダーグラウンドを生き抜いた男の半生記が描かれているからだ。そのバックグラウンドが理解できていないと、わかりようがない。
まっとうな営みを続けてきた人が、運命によって波乱万丈の人生を送らざるをえないのであれば、それはそれでいい。でも、ヤクザな人生を選択したのであれば、それを大真面目に見せてもらっても、ボクとしてはちょっと戸惑うばかり。 監督は、テウンの姿を通じて、民主化される前、韓国を牛耳っていた軍事政権のがいかに腐敗していたかを描きたかったのかもしれませんが、それが成功しているようには思えませんでした。それとも、ボクの歴史認識がまだまだ足りないのでしょうか...。
ちょっと自信はありませんが、ところどころカットされているような気もしました。上映時間を調べてみると5分ほど短くなっているようですね。 おしまい。 |