レディ・ウェポン

香港映画なのに広東語はナシ?


  

このところすっかり足が遠のいていた天六。ここにあるうらぶれたようにひっそりあるシネコン(?)。意外な作品を関西独占公開するからあなどれない。先日東京で観ようかどうしようか迷って観なかった香港の映画「レディ・ウェポン」を公開中。それに今後も「風雲!格闘王」を上映してくれるようです(こちらは楽しみ!)。

この映画は香港の作品なのですが、台詞はほぼ英語。ごこごく一部に広東語が出てくるが、その途端にダニエルウーに「ボクは中国語が駄目ですから...」と言われてしまう。なんとも不思議な映画なのです。
お色気の映画かと言うとそうでもない。アクション映画かと言われても首を傾げてしまう。そんな位置付けが難しい映画なのです。

世界中で組織的な暗殺事件が起こっていた。その陰には“マダムM”という黒幕が潜んでいるようだ。そんな中でまた事件が起きるが、今回犯人は爆死してしまい、インターポールの刑事も死んでしまう。そしてその場からリムジンに乗り走り去るの女性こそ“マダムM”なのか?
彼女の“武器”をこの事件で失った“マダムM”は次なる暗殺者を育てるために、世界中から有望な女の子を南海の孤島に集めてくる(誘拐してくる)。そこでは想像を絶するトレーニングが課せられる、そして生きる凶器が育成される...。

はちゃめちゃなストーリーなのだけど、お話しとして大きな破綻はなく、テンポ良く進んでいく。観ているこちらは、あっけに取られながらも引っ張られていくから、観せる手腕には確かなものがあるのでしょう。
この映画、見逃して後悔するかというと、決してそんなことはありません。でも、上手く言葉に出来ない妙な魅力があるのも確かです!

主役の女性が二人いるんだけれど、ボクはシャーリーン役を演じるマギーQ(この人もなかなかかわいいんですけど)よりも、キャット役のアンヤの方が断然いいなぁ。まぁ、個人的な感想ですけどね。
その他には刑事役にダニエルウー。この人もなんだかいつまでたっても垢抜けしないなぁ。あれだけルックスがいいからブレイクしても良さそうな気がするんですけどね。

天六のユウラクザ。年の瀬の夕刻、意外なことに30名ほどの入りでした。
ビデオやDVDになってからご覧いただいても充分だと思います。
南海の孤島でのトレーニングシーン。最初は12歳ほどの女の子ばっかりだったので、何だか違う意味で「危ない」映画なのかと、思わず身構えてしまいましたょ。

おしまい。