「幸せになるためのイタリア語講座」 |
温かい掌品 |
悪い人が出てこない温かい映画。
最初はわけがわからない。謎が謎を呼ぶうちに、だんだん人間関係の輪郭が見えてくる、これはなかなか巧い。最初にイタリア語講座の教室から始まらないところがイイ。
舞台はコペンハーゲン近郊。この街に代理の牧師がやって来るところから始まる。この牧師さんはまだ新米で、日々の説教も上手くできない。それどころか、前任の牧師が牧師舘にまだ留まっていて、彼に嫌がらせをする、まぁ何ともかわいそうな境遇だ。彼は、教会の手伝いをしてくれている女性に、街のホテルに部屋を取って貰う。 この映画を観て、何かを得るとか、勇気づけられることはあんまりないかもしれない。でも、なんかちょっとホッとする、ぼんやりと温かくなる。そんな掌品。
それにしても、外国人の女性の年齢ってどうもわからんなぁ。 ところで、ボクの友人にイタリア語が達者な方がいらしゃる。この人も長くイタリア語教室へ行っていたようだけど、その教室は「幸せになるための講座」ではなかったようですね...? 次回はブラジルの映画「私の小さな楽園」を紹介します。 おしまい。 |