「スリーピング・ディクショナリー」 |
古くて新しいのは男女の仲かね |
ボクにもこんなローカル・ルールを適用してくれたらイイのになぁ。思わずそんなことを考えてしまうストーリー。 この映画の凄いところは、イギリスに支配される原住民をまるで「土人」かのように描写しているところ。最近ではまず見かけることがなくなった描き方。うーん、これって却って新鮮だ。
セリマを受け入れたジョンは、どんどんセリマに傾注していき、上司の心配をよそにとうとう彼女と結婚すると宣言する始末。しかし、将来を嘱望されるエリートにそんなことが許されるはずがない。しかも、上司は自分の娘の結婚相手にしようと彼を狙っていたのだ。 ここでお話しを終わっておけば、まだまだ傷が浅かったのに、ここからが本編のようなもんだから、なんとまぁ、長い蛇足だ。
ジョンは、恋に関しては全くの優柔不断な男だ。これはもう、男の風上にも置けないような奴。彼が誰を好きになろうと、愛そうと、結婚しようが、それは全くの自由だ。でも、またしても、この東洋の果てにある島へ舞い戻ってくることはないだろう。 一方、セリマはいいなぁ。エキゾチックな整った顔立ちに、抜群のスタイル。彼女がスリーピング・ディクショナリーなら、上達もさぞかし速いことでしょう。いいなぁ。うん。ジェシカ・アルバは決して芝居が達者だとは思わないけれど、花がある女優さんですね。
しかし、結婚とか、夫婦関係というのは、愛情だけではなく、打算とか意地の張り合いで成り立って行くものかもしれないですね。なんか、しみじみとそんなことを考えさせられる作品でもありました。
「興味があれば...」と書きたいところですが、6/27(金)で上映は終了してしまいます。会場は動物園前シネフェスタ4。20:50からのレイトショーのみでの上映。 おしまい。 |