「情事/an affair」 |
こんなこともしてみたい |
東京へは月に一度出張で行く。たいていが金曜日。一泊して翌日の土曜は映画を観ることが多い(たまには山に行ったり、サンフレを応援したりもするけど)。いつも泊まっているホテルが4,000円や5,000円台で泊まれる格安のキャンペーンを行っていたが、とうとうこのキャンペーンも終了してしまい通常料金に戻ってしまった。これからも東京で一泊するかどうか微妙だなぁ。と、言うことで今回は欲張って土曜だけで3本観ることに。 ゆっくりとした、それでいながら濃厚。静かだけど激しい。そしてどきどきしてしまう。そんな映画です。 主演は「Interview」「イルマーレ」「純愛譜」など続々と日本でも主演作が公開されているイジョンジェ。相手役にはイミスク。彼女はこの映画のために10年ぶりにスクリーンにカムバックしたとか...。とても美しい人です。(そして、イミスクの亭主役には「反則王」でソンガンホの上司役の支店長を演じていた人が出ています)
金浦空港の到着ロビーでLAからの乗客を待つ二人。イジョンジェは婚約者を、イミスクは妹を待っている。お互いはまだ知らないが同じ人を待っていたのだ。ゲートから出てくる人が途絶え、閑散とするロビー。彼女はこの便には乗っていなかった。 そして、いつしか二人は惹かれ合う。 この映画にはあまり露骨なラブシーンは登場しない。陰部やバストが露出することもない。でも。二人の息遣い。それだけで充分エロチックだ。 揺れる思い。しがらみ、夫に子ども。後半はイミスクの側面から語られる。 二人が大通りに沿って、左右の歩道に別れて歩いている。お互いの姿を確認しながら...。途中、街路樹や売店、クルマの影になって姿が隠れる...。この時の二人の楽しそうな姿がなんとも言えず微笑ましい。 この映画ほど観ていてどきどき胸が打って、そして観終わった後に放心状態に陥った映画はありません。
関西ではたぶん3月頃にシネ・リーブル梅田で上映されるそうです。お楽しみに。
これまた、オススメの一本ですね。 次回は放心状態のまま東中野で観た「アレクセイと泉」をご案内します。 おしまい。 |