「恋戦。OKINAWA・Rendez-vous」

このメンバーで、この内容? もうちょっとガンバッテ!


  

先週の日曜日、ふと思いついて岡山へ早朝から行って来た。
何をしに行ってきたのかと言うと「桃を買いに」。桃と言っても岡山で生産されている桃は清水白桃(これが一番最初に実る)、紅清水、白桃(本白桃)、黄金桃などがほとんどで、和歌山産に多い白鳳はあまり作られていません。
で、今回買ってきたのは清水白桃。岡山空港のそばにある直売所へ行き。この朝に収穫されたばかりの桃を仕入れてきました。今、拙宅の居間にはこの桃の甘くて上品な香りで満ちています。「あヽ、しあわせ」

さて、映画のお話し。

豪華なキャスト。レスリー・チャンのフェイ・ウォン(王菲)、レオン・カーウァイの大スターが出演(と言っても、この3人以外にセリフのある出演者は数えるほどだけど)。なのに、なのに。そんなに面白くない。メリハリが利いていない「ゆるい」映画になっている。

火曜の18:40から、アメリカ村のパラダイスシネマ。現在日本のテレビドラマに出演中の王菲が出ているだけに、もっとお客さんが入っているのかと思ったら、20名に届かないぐらい。しかもいつもに輪をかけて「濃い」面々のように見受けられる。みんな「香港明星迷」なのね。ほとんどがレスリーファンのようでした。

どうして「ゆるい」のかと言うと、レスリーとレオン・カーウァイの対比がどうも上手く描き切れてないことに尽きる。
最初はキレ者の刑事として振る舞っていたレオン・カーウァイ。警官は警官でも実は内勤の庶務係に過ぎないことがだんだん観ているボクたちにわかって来るのに、彼の演技のテンションはずっと同じだ。もっと三枚目に徹しないと。
一方、レスリーはかっこいい怪盗のはずなのに、レスリーがレスリーであることを除けば、全く「かっこよくない」。相棒役の太っちょのお兄ちゃんの方がずっとかっこいいよ。それに、レスリーが王菲のことをどう思っているのかもこちらに伝わって来ない。
怪盗が米軍基地からレーダー装置を盗む計画を、あっさり手近な銀行の金庫破りに変更するなんて! それじゃぁ怪盗ではなくて単なるコソ泥だよ。
結局、二人とも「冴えないおっちゃん」になっているのと、怪盗と警官としてや、また恋仇としての二人の駆け引きが希薄。この二人の駆け引きがこの映画の値打ちやと思うんですが...。

恐らく全編沖縄でのオールロケ。この映画が公開されて、香港や台湾からの観光客が大挙して万座ビーチに来られたのでしょうかね。それにしても沖縄のプロモーション映画としてもイマイチの出来。
これだけのメンバーを揃えているんやからもっと面白く出来たはず。脚本と演出が悪いな。レスリーや王菲が大好きという方以外にはあんまりオススメできない作品です。

おしまい。