「超速伝説/ミッドナイト・チェイサー」

中身の無いイーキンのプロモーション・フィルム


  

だんだん暖かくなってきました。もう3月も中旬ですもんね。2週間ばかりやま歩きに行ってないので、少し運動不足のようです。今日からの連休中に一度は何処かを歩きたいものです。きっと、木の芽が大きくなっていることでしょう。拙宅の庭ではツバキの花が咲き競っています。
美術のオークションも先週無事に終了。KHIの全国ツアーもなんとか終了。ボクにとっての春のイベントも一段落です。これでTOTOの1億円が当たっていれば文句ないんやけど、先週の開幕戦は、5試合しか当たりませんでした。我がサンフレもボクの懸命の応援もむなしくアントラーズに逆転負け。がっくり。今週もビッグアーチ(広島)まで遠征しようかと思ってましたが、天気が悪そうなので、BSの中継で応援することにします。

さて、シネリーブルで観たレイトショーは香港映画の「超速伝説/ミッドナイト・チェイサー」。お客さんはたったの8名で、淋しいなぁ。
「香港もこんな映画作るんやなぁ」と、少し安心してしまうような映画。ストーリーがぬるくて、出来の悪いコミックを読んでいるような感じです。
主演は今をときめくイーキン・チェン。ヒロインはセシリア・チェン。この人は「星願」よりも、こんな役が合ってます。 香港は人材不足なのか、それとも配給会社がこんな作品ばかり買い付けて公開しているのか、男ならイーキンかニコラス・ツェー。女ならセシリアかスー・チーが出てくる映画ばっかり公開されますね。

ストーリーはなんとも締まりのないお話しで、絵に描いたような娯楽映画。 イーキンが好きな人にはたまらないのでしょうけどね。お金持ちのボンボンであるスカイ(イーキン)が、いい年をして定職にも就かず、単車や四輪車での公道レースにうつつを抜かしている。
無敵を誇っていたスカイもある日、とうとう負けてしまい、その時助手席に載せていたフィアンセを死なせてしまう。そのショックとクルマから発見された覚醒剤への疑いから、スカイはタイへ逃れる。
タイでは、死んだと聞かされていたスカイの父親がこの地で生きていることを知り、探し始める。この父親こそ香港のスピード王として暴走族の世界に君臨していた伝説の走り屋だったのだ。
父親に巡り会ったスカイはこの父から、走りの極意を伝授してもらい、ほとぼりが冷めてころ香港に戻り、宿敵を破り、ハッピーエンド。

話の前提であるイーキンが凄い大富豪で、なおかつなんでもお金で解決しようという姿勢が、もう既に魅力がなく、その後に出てくるストーリーの一つひとつが面白くない。スカイの母親も父親も薄っぺらな性格だし、イーキンのライバルがあんなおっさんやったらあかんでしょう。

「イーキンが好き」という方は是非ご覧ください。でも、これを読んで下さっている方のほとんどは、イーキン・チェンがどんな人か知らないよね。
この映画の公開は3/16で既に終了。シネリーブルでは引き続き香港映画の「決戦・紫禁城」がレイトショーで公開されます。また、梅新の東映会館でも香港映画「東京攻略」が公開されています。東京が舞台になる香港映画って、なんかちょっと変な気がするけどね。

イーキン・チェンを知りたいなら「風雲/ストームライダーズ」、セシリア・チャンは「喜劇王」。ニコラス・ツェーは「ジェネックス・コップ」、スー・チーは「玻璃の城」なんぞをビデオを借りてご覧下さい。ジャッキー・チェンばかりが香港映画ではないよ。ちなみに「ジャッキー」と言えば「チェン」じゃなくて「チュン」と反応できるようになったら、あなたもすっかり香港の芸能通です。

おしまい。