「ペパーミントキャンディ」 |
人生は、振り返えることなのか |
悲しい映画を観た。
どこにでもいそうな40才の男が主人公。男は事業に失敗して、借金を作り、妻子と別れ、絶望の淵にいる。そんな男が20年前に工場で働いていたときの仲間との同窓会へ現れる。会場は20年前にみんなでピクニックへ行った渓谷。渓谷に架かる鉄道の鉄橋に登り、「昔に帰りたい!」と叫んで迫り来る列車を見つめる。
誰でも人生のターニングポイントで「ああしとけば良かった」「こうしておけば...」と思うことがありますよね。この男、キム・ヨンホがどういう選択をしてきたのか、その選択がどんなふうに積み重なって今40才の男がいるのか、時の流れがいかに残酷なものなのかが観ている私の心にぐさぐさ突き刺さってきました。
しかし、悲しい。人生って一体何なのか、どんな意味を持っているのか、考えさせられる映画でした。そう言え ば、私もそろそろキム・ヨンホの年齢に近づいて来てるしね。
12/22まで、大阪では心斎橋の「シネマ・ドゥ」(三宮では「朝日シネマ」で12/15まで)で公開中です。 12/6にお世話になっていたライターの奥野さんが急逝されました。ご冥福をお祈りします。 おしまい。 |